ヘルニアが人間に本来備わっている自己防衛本能によって自然治癒することは腰痛・椎間板ヘルニアは自然治癒する 完治までの期間とメカニズムという記事でも詳しく紹介していますが、この中にも登場してくるマクロファージにスポットを当てて詳しく見ていきたいと思います。
自然治癒力の主役となるマクロファージとはいったいどのようなもので、どのようにしたらその効果を最大限引き出すことが出来るのでしょうか。
マクロファージを正しく理解しよう
マクロファージは白血球の一種です。
別名を大食細胞とも呼び、体の中に入ってきた異物や病原体などを捕食し、消し去ってくれます。
これは人間が本来持っている自己防衛本能であり、どのような人でも個人差はあれ皆持っているものです。
代表的なものだと、感染病などにかかったときなどに体の中ではその病原体を食い殺そうとする免疫機能が発揮されますが、これの主役となっているのがマクロファージです。
ただし、万能に見えるマクロファージですが、これが異常に働いた場合には肉芽腫などの別の疾患を引き起こす原因にもなることが分かっています。
マクロファージを活性化させる食べ物はコレだ!
マクロファージは外傷や炎症が体に起きたとき、最も活発に働くことが分かっています。
では、このマクロファージを意図的に働きを活性化させることは出来ないのでしょうか?
実は食事などを工夫することによって、ある程度マクロファージの機能を高めることが出来ると言われているのです。
物質レベルの話をすれば、免疫細胞に関係するたんぱく質であるサイトカインという物質の影響を受けることでマクロファージは活性化するのですが、サイトカインを意図的に作りだしたりすることは難しいので基本は摂取する栄養素による活性化を目指します。
現在マクロファージを活性化させる食べ物として知られているのは緑黄色野菜とキノコ類の二つです。
緑黄色野菜のなかでもモロヘイヤやホウレンソウなどには活性化させるために重要な成分が豊富に含まれていることが明らかになっています。
また、キノコ類に含まれるβ-グルカンという成分は自己免疫機能を向上させる効果を持っています。
キノコの中でも、マイタケ、シイタケ、エリンギなどには豊富に含まれていることが分かっています。
その他、大麦やオーツ麦などにもβ-グルカンがふんだんに含まれているようです。
ただし、上で紹介した緑黄色野菜から抽出した成分がマクロファージの活性化に役立つことは研究によって明らかにされているのですが、経口摂取した野菜が消化された上でその成分が直接マクロファージに働きかけるかどうかは明確には分かっていません。
そのため、経口摂取することで100%自然治癒力の向上に100%貢献してくれるかどうかは定かではありません。
それでも可能性を考えれば、食材としても体に良いものばかりですし積極的に摂取して損することはないでしょう。
糖脂質が活性化させる
マクロファージを活性化させる食べ物の例として、最近の研究で明らかになったのが糖脂質成分です。
糖脂質を摂取する場合には、出来るだけ植物由来の糖や脂質を摂ったほうが良いようで、身の回りにある食材としてはメカブやわかめ、干し柿などが挙げられます。
ちなみにですが、植物由来の糖や脂質はがんへの免疫や感染症の免疫機能の向上にも役立つことが指摘されており、自己免疫機能の向上という点においてはかなり注目されている成分のようです。
自然治癒力を高める方法
今まで、風邪をひいたときに発熱をするメカニズムはマクロファージが活性化した結果として体温が上がるという流れが一般的に知られていましたが、最近の研究で発熱をしているときにマクロファージが活発に活動しているということが分かったようです。(自然科学研究機構生理学研究所の研究結果)
これによれば体温を上げることでマクロファージは活性化するという結論になります。
そのため、体を意図的に温めるような工夫をしたり、半身浴などをして体内から温めていくような工夫をしたいですね。
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