会社の付き合いや友達付き合いなどで、お酒を飲まなければならない場面って結構ありますよね。
社会人ならこれは避けられない行事かと思います。
そこで気になるのが、坐骨神経痛とアルコールの関係。
病気になると、お酒(アルコール)を制限されることは多いですが、坐骨神経痛の場合はどうなんでしょう?
私もこのアルコールとの関係は以前、結構軽く考えていたのですが、実際に調べてみるとなかなか深い繋がりが・・・
ここではそんな気になるアルコールとの関係について取り上げます。
勘違いされがちな飲酒による影響
結論から言うと、坐骨神経痛で強い痛みを感じているときの飲酒は避けるべきです。
アルコールは体内(厳密には肝臓)で一時的にアセトアルデヒドという物質に変化しますが、このアセトアルデヒドが坐骨神経痛だけではなく、リウマチなどの神経痛全般によくない働きをします。
また、神経痛は基本的に血行が促進されると症状が軽くなる傾向があります。
アルコールは血行を促進するといわれているため一見良いような感じがしますが、実際は血行が促進されるのは飲酒をした直後だけ。
飲酒から時間が経ち酔いが冷め始めると血管は次第に収縮していき血行は悪くなっていきます。
これは、飲酒直後はポカポカしていて体が温まるけど酔いが冷めた時に一気に寒くなることからも分かると思います。
アルコールが悪化因子になっているケースもある
アルコールを毎日飲んでいるような人で坐骨神経痛を発症している場合、アルコールが原因で痛みが出ているケースもあります。
アルコールだけが原因で症状が出ている場合は少ないですが、毎日飲んでいたお酒を1、2週間絶ってみたら痛みが軽くなったという人は多くいます。
また、飲酒をやめることが直接的に改善につながらなかったとしても、飲酒をやめることで薬や並行して行っている治療の効果が大きくなり改善が早くなるというケースは沢山あるのです。
一般的によく言われていますが、アルコールの適量摂取は健康に害をもたらすどころか体にいい影響を及ぼすとも言われています。
適度なアルコール摂取は新陳代謝が良くなり、肌にも良いとされていますし、ワインなどはポリフェノールを多く含むことから善玉コレステロールを増やして動脈硬化などの予防につながるともされています。
このようにアルコール摂取から受ける恩恵も多いので、飲酒が必ずしも悪いという訳ではありませんが、坐骨神経痛を発症していて『取りすぎている』と自分で感じる場合は数週間お酒を断ってみることも重要かもしれません。
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ここがポイント!
- お酒を断つことで症状が軽くなることが実際にある
- 一般的な基準に照らして飲み過ぎている場合は一時的に断酒をするのも手
- ただし、アルコールが悪いと決めつけることは出来ない
治療開始後にも気を配りましょう
アルコールは坐骨神経痛の治療を始めたらさらに注意しなければなりません。
例えば、鎮痛剤などと一緒にアルコールを摂取するのは危険ですので注意しましょう。
意識していないと、ついつい痛み止めを飲んだ後に飲み会に参加してしまった・・・などということがあります。
また、アルコールに限らず、ヘルニア・坐骨神経痛などの腰痛を予防・改善する生活習慣で書いているように、坐骨神経痛を効率的に治していくためには日常の生活習慣を整えることが重要です。
お酒好きにとってこのような制限はきついと思いますが、我慢しなければいけないのは痛みの強いときです。
それが過ぎて痛みが引いてきた場合には少量であれば問題ありません。
ただ、人によってはアルコールを摂取した時やその翌日にだけ決まって坐骨神経痛の症状が再発するという人も実際にいますので、このような症状が出る場合には必要な時以外はなるべく控えるようにしたいですね。
ちなみに、アルコールは控えるべきものの典型ではありますが、逆に神経痛を改善させるために必要な栄養素をしっかりと知っておくということも重要ですので腰痛やそれに伴う神経痛を予防・改善するために有効な栄養素も合わせて読んでいただくと、より理解が深まるかと思います。
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