坐骨神経痛に限りませんが、痛みに対しては冷やす方法と温める方法、どちらが良いのか?というのはよく議論になるところです。
これに関しては誤解している人も多いのですが、結論から言うとどちらも正解です。
ただ、温めるべき時と、冷やすべき時があるのです。
これを間違えると、余計に痛みを倍増させてしまったりする恐れがあるので、このタイミングというのはしっかりと見分けたいものです。
炎症なのかそうでないのか
結論から書きますが、ポイントは炎症かそうでないか、です。
基本的に炎症の場合は冷やし、そうでない慢性的な痛みの場合には温めると覚えておきましょう。
炎症というのはぎっくり腰のように、急性的なものです。
つまり、坐骨神経痛でも立ったり座ったりした拍子にいきなり鋭い痛みが走った場合などは急性の炎症と判断して冷やすのが得策です。
基本的に患部が炎症を起こしている場合、その患部は熱を持っていることが多いので冷やしてあげるのが一般的といわれています。
逆に、炎症でない場合。
つまり、急性的なものでない場合には冷やすのではなく、温めることが痛みが和らぐ場合が多いです。
これは実体験からもそうですが、慢性的な痛みの場合、気圧の変化や気象などによって痛みが引き起こされたり、冷えからくる血行不良によって痛みが引き起こされていることが多いので、患部を温めることで血行を改善し、痛みを和らげることが出来ます。
炎症が起きているのかそうでないのかを自分で判断するのはなかなか難しいことですが、急性なのかそうでないのか?という点で考えることである程度適切な対処は出来るでしょう。
基本は症状が悪化しなければそれでOK
こう聞くと『結構アバウトだなぁ』と思われるかもしれませんが、実際に整形外科などに行って風呂に入っていいかどうか?というのを訪ねると、
『入って痛みが悪化しなければ大丈夫ですよ』
といわれることが多いんですね。
急性で炎症なら冷やす、慢性的な痛みなら温めるという大原則はあったとしても、結局は体が反応している方が正しいということです。
例えば風邪の場合、今までの常識では風邪をひいたら風呂に入るなというのが常識化していましたが、今ではお風呂に入ることも風邪を早く治すうえでは有効な治療手段だという意見もあります。
風邪に関しても、8度を超えるような高熱が出ているような場合は避けたほうが良いが、7度台の微熱であればお風呂に入ったほうが早く治るといわれています。
これも坐骨神経痛でいう急性、慢性という考え方と似ていますね。
基本を押さえたうえで、自分の体に合った対処法を取ることが最善です。
ただし、ひとつ注意点を挙げるとすれば、冷やして重症化することはなくても、温めて重症化するケースはあるということです。
炎症が起きていて、その患部が熱を持っているときに、さらに体を温めてしまうことで患部はさらに熱を持ちます。
基本的に炎症が起きているときは激痛が走っていることが多いので、その痛みはさらに増し、重症化するケースも多く存在するようです。
これを頭に入れておけば、温めるという判断をして痛みが増してしまったけど無理をして温め続けてしまった、というような間違いをしなくて済みますね。
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